どくとる・めも

化学、数学、プログラミング、英語などに関する諸々

本ブログについて(About this blog)

Note: Please see below for the English version.

御アクセスありがとうございます。びしくろと申します。

日本の真ん中辺りに住んでる博士学生で、化学・数学・プログラミング・英語等々に興味があります(本ページ最下段にて、カテゴリ別に分類しています)。

本ブログは、それらに関連する知識を個人的なメモとしてまとめたものですが、ご高覧いただけますと幸いです。コメント等くださいますと小躍りして喜びます。

更新はかなり気まぐれですが、よろしくお願いします。

Thank you for your visit.

I'm Bicyclo, a Ph. D student living in the middle of Japan and I'm interested in scientific subjects such as Organic Chemistry, Math, and Programming. Learning English is another fascinating activity for me. Please do not hesitate to correct (grammatical, collocational, etc.) mistakes if you find any.

The main objective of this blog is to write down my daily study including, but not limited to, the subjects shown above.

Although it is almost impossible for me to update this blog regularly due to my capricious temper, I hope you enjoy.

犬の僧帽弁閉鎖不全症

今回の要点
1.僧帽弁閉鎖不全症により、実家の飼い犬を亡くす。
2.病院での診断から逝去まで約2年。初受診時点で、肺水腫を伴うステージCとの診断。
3.降圧薬および利尿剤での治療。保険未加入だったため、受診ごとに数万円を消費。トータルで50-60万程度の出費。
4.このエントリは、あくまで私個人の体験の共有を目的としたものです。ご自身の飼い犬の健康状況については、近隣の動物病院を受診してください。


目次

まえがき

久方ぶりの更新。犬の病気の話。

同じ病気を抱える犬の飼い主に向けて、わずかながら私が観察した事例を共有するとともに、この病気の原因・症状などを簡潔にまとめる。

先日、実家で飼っていた犬(雑種♀・中型・14歳)が逝ってしまった。その原因が僧帽弁閉鎖不全症だった。心臓病の一種である。

僧帽弁閉鎖不全症とはどんな病気か?

イヌの心臓もヒトと同じく二心房・二心室から成り、通常は血液の流れは一方通行となっている。これは、心臓の中に血液の逆流を防ぐ”弁”があるためだ。

中でも左心房と左心室を区切っているのが僧帽弁なのだが、とくに小型犬ではこの僧帽弁に病変をきたし、心臓が正常に機能しなくなるケースがある。

僧帽弁の閉鎖が不完全となった場合、血液が左心室から左心房へと逆流する。すると全身にめぐらせる血液量が不足するので、これを補おうと、心臓は通常よりも拍動回数を増やす。

拍動回数が増えた結果、僧帽弁の閉鎖が多少まずかったとしても、生命機能の維持には問題ない状態が生まれる。これが僧帽弁閉鎖不全症が怖い理由の一つであり、症状の程度が軽いうちは、目に見える異常を感知できない。

僧帽弁閉鎖不全症は、その進行度に応じて、(症状が軽い順に)ステージA, B1, B2, C, Dの5段階に大別される。

発症した場合の余命は、むろん発覚時の進行具合に依存するが、肺水腫や重度心不全を伴う時点から投薬治療を開始した場合、平均余命は半年~8, 9ヶ月とするデータが散見される。 また、好発年齢が8~10歳前後であることから、平均寿命を大きく下回っていても死亡につながる恐れがある。

ただしこれは、あくまで投薬治療の場合、という点に注意されたい。実際には、外科手術によって僧帽弁閉鎖不全症を治療するという選択肢もある。
一方で、技術的な制約から、実施可能な病院数は限られているほか、高額な治療費が必要となる。根拠のない憶測ではあるが、投薬治療を選択する飼い主の方が多いのだろう。

上記の一般論を踏まえ、我が家の場合はどういった経過をたどったか、以下にまとめる。

我が家の場合

  • 2010年代後半

とくに異常があったわけではないが、年齢のためか食欲が低減。1日2食が1日1食になる。

  • 2020年春ごろ

最初の異常発覚。前触れなくパタリと倒れ(失神)、その際に尿失禁を伴う。しかし1,2分するとすぐに立ち上がり、また動き回る。

  • 2020年4月

動物病院にて、肺水腫を伴うステージCの僧帽弁閉鎖不全症との診断を受ける。フォルテコール※1の投薬開始。

  • 2020年夏ごろ~

フォルテコール投薬が功を奏したためか、失神の頻度は減少するが、完全には無くならない。また、咳を伴うようになる。
咳はかなり高頻度で、具体的に数えたわけではないが、ひどい時は1日に数十回~100回ほどあったと推測。

  • 2020年秋〜冬ごろ

失神・咳の頻度はほとんど変化なし。しきりに水を飲むようになる※2。適度に様子を見ながら給水。空になった容器を何度も舐めるなどしていたので、かなり喉が渇いていたのだろう。

  • 2021年3月

筆者、実家を離れ上京。そのため、以降の記述は断片的。この間、病状はかなり悪化していた様子。

  • 2021年末

実家に帰省。このころには痩せが顕著になり、背中を撫でると背骨がはっきりとわかるようになっていたほか、呼吸に伴って肋骨が浮き出るのを目視できた。
その一方で、腹水※3によりお腹が膨満するので、背中側は痩せてお腹側が太るというアンバランスな状態に。
また、足元がおぼつかなくなり始めた。失神とは違うが、突然バランスを崩して尻もちをついたり、寝そべった状態から立ち上がるのに苦労したりする様子が見て取れた。

  • 2022年3月

2回目の帰省。見た目的には、ほとんど症状に変化なし。

  • 2022年5月初旬

3回目の帰省。息苦しそうにしており、浅い呼吸を何回も繰り返す。寝ることもままならない様子。咳をしても漏れるのはかすれた吐息のみであり、ゴホゴホという声はほとんど聞こえなかった。



前日まで散歩するなど元気を見せていたのだが、私が東京に戻った次の日の朝、実家の母から訃報を聞いた。なので私は死を看取ったわけではなく、最期にどういった経緯をたどったのかは十分に把握できていない。このあたりは、また後日加筆できればと思う。

不運だったのは、かかりつけの獣医師さんがコロナウイルスに感染してしまったことだ。これにより動物病院が臨時休診となり、予定されていた胸水除去ができなかった※3。誰が悪いわけでもないのだが、誰も悪くないからこそ、なんともやりきれない気持ちになってしまう。

また、ペット保険未加入だったことが災いして、受診するたびに懐がさびしくなった。これもきちんと勘定したわけではないが、トータルでの出費は50-60万ほど。
もちろん命は金に代えられるものではないが、金がなければ命を支えられないのも事実であり、なかなか難しい。

結果として、我が家の場合は、ステージCとの診断を受けてからの余命はちょうど2年ほどだった。

※1: フォルテコールは、ベナゼプリル塩酸塩を有効成分として含むACE阻害薬である。血管を拡充させることで血流をスムーズにし、心臓の負担を低減する。体内ではアンジオテンシンIIという物質が産生されるが、これは血圧上昇作用を有している。アンジオテンシンIIはアンジオテンシンIから合成され、その合成反応を司っているのがアンジオテンシン変換酵素ACEであるから、ACEを阻害することでアンジオテンシンIIの産生量を低減し、血管を拡充させることで降圧薬として機能する。

※2: 心臓と腎臓は、互いに密接に関係している。腎臓は血液中の老廃物を尿へと変えて排出する器官なので、僧帽弁の病変の結果として血流量が減少すると、尿の生産量が減少する。
そこで尿量を増やそうとして、犬は水を欲しがるようになる。しかし実際には、飲水量を増やしても心臓の病変は解決しないので、尿量は増えない。
そのまま尿を生産できない状態が続くと、腎不全を引き起こす恐れがある。

※3: 心臓にたまった血液は、行き場を求めて他の部位へと流れていく。流れ着いた先で、毛細血管から血液中の水分が漏出し、水がたまっていく。
これがお腹で起こった場合は腹水となり、肺で起こると胸水となる。肺に水がたまると、呼吸に支障をきたす。これが肺水腫である。
すなわち、僧帽弁閉鎖不全症は心臓病であるものの、結果的に肺や腎臓といった他の臓器にもダメージを与える。

闘病を終えて

以下は、私と彼女の生前の思い出をつらつらと書いているだけなので、読み飛ばしてください。


難治性の病気を抱えながら2年も生きたという事実は、心に訴えるものがある。先に書いた平均余命なども考慮すると、実家を離れて上京する時には、もう会えないのではとも思っていた。

しかし懸命な闘病の結果、帰省した私を3回も迎え入れてくれた。母によると、かかりつけの獣医さんから「よく頑張っている」との言葉をいただいていたそうだ。

ただ、結果的にはこの頑張りが、私の油断の原因となった。年末年始に会えた、3月に会えた、5月にも会えた、そして散歩できるほどの元気も残っている。

また盆には帰ってこよう。その時には迎え入れてくれるだろうと、そう考えてしまった。気を抜いてしまった。本当は、そんな保証など、どこにもなかったというのに。

私の油断をあざ笑うかのように、天は彼女をさらっていった。哀痛の極みだが、その一方で、これで良かったのかもしれないという思いもある。闘病が長引くほど、苦しむ時間も長引くのでは、という懸念があったからだ。

彼女の苦しみはいかばかりであったか、私には想像するより他にないが、呼吸困難で眠れぬ夜を過ごすというのは相当なストレスだっただろう。投薬治療も、単に彼女の苦しみを引き延ばしただけだったのではないか、という行き場のない念もある。

薬の味もあまりよろしくはなかったようで、餌と一緒に与えても、食べてくれないということがあった。工夫を凝らしてなんとか食べてくれた時に、私はたいそう喜んで彼女を撫で回したが、それも私が一人で勝手に喜んでいただけかもしれない。



病気になる以前の彼女は、かなりパワフルだった。散歩に連れて行こうものなら、脱兎のごとく駆け回り、しかもあっちに行ったりこっちに行ったりを際限なく繰り返すものだから、はたから見てると気が狂ったとしか思えないほどだった。

室内でもそんな感じなので、実家のリビングの床には、彼女の爪でつけられた傷跡があちこちに残っている。また、そのパワーで自宅リビング内に突入した際に、ブラインドの一部を破壊してしまった。そのパワーの原動力は、どこかで鍛えたとしか思えないほどに隆起した前脚の筋肉にあったというのが、私の見立てだ。

その裏で、大変な寂しがりやだった。多くの飼い犬がそうなのかもしれないが、外出のために着替えなどの支度を始めると、途端にしおらしくなり、もの哀しげな目でこちらをじっと見てくる。まさに後ろ髪を引かれる思いであった。

そうして自宅に戻ってきた時、彼女の耳は折りたたまれ、尻尾を勢いよく振り回し、上述のパワーを発揮して暴れまわる。


臆病な子でもあった。訪問業者などが自宅インターホンを鳴らそうものなら、テンプレのようにワンワンと吠え立ててみせた。その度に私がなんとかなだめようとするのだが、玄関に向かって仁王立ちをして、ずっとそちらを見つめながら吠えるのをやめなかった。

また、理由がわからないがバランスボールをひどく怖がっており、物置から取り出したバランスボールと対峙すると、そそくさと物陰に隠れていた。無機質な巨大球体に、どこか不気味な要素があったのかもしれない。


金とも茶ともつかない毛が全身を覆っていたが、首からお腹にかけて、帯のようにまっすぐにのびる白い毛がとても印象的だった。私が帰宅すると、決まってヘソ天をするので、その白い毛がいっそう目立つ。しばらくお腹をなでてやると立ち上がるが、またすぐ寝転んで、「もっとかまえ」と催促した。


晩年には、そうした仕草の多くが失われてしまった。頭のネジが外れたように駆け回ることも、見知らぬ人に吠えることも、寝転んでアピールすることもなくなった。
あれだけ右往左往していた尻尾が、病状が進行するにつれて、後ろ脚の間に収まるようにしなだれる時間が増えた。それに加えて、浮き出る背骨や肋骨、浅く速い呼吸、繰り返す咳。彼女が大変な苦痛に苛まれていることは誰の目にも明らかだった。

彼女を撫でているときであっても、咳き込みは容赦なく襲ってくる。しかし彼女はそんな時、いつも私から距離を取って、背を向けながら咳き込んでいた。そして咳が落ち着くと、また私のところに戻ってくる。まるで体調不良を気取られまいとするような仕草だった。その光景を見るたびに、自身の無力を痛感した。

病魔は、彼女のアイデンティティを確実に奪っていき、とうとう彼女の存在すらも奪ってしまった。私が帰京して間も無く逝ってしまったことが、また別の後悔を引き出す。あと1日あれば、最期を看取ることもできたのではないか。それともこのタイミングを選んだのは、今際を見せまいとする彼女の意思だっただろうか。


改めて感じる。動物病院の受診を躊躇してはいけない。我が家の場合も、結果的にステージCでの診断となったので、発覚がかなり遅れてしまった。

それは、明確な症状が出ていなかったころに、どうせ何事もないだろうとあぐらをかいていたためだ。自覚症状の有無に関係なく、定期的に検診を受けることが、ペットにとっても飼い主にとっても非常に重要なのだ。


14年という決して短くはない時間を、彼女と共に過ごした。まぎれもなく、彼女の存在は私の人生の一部となっている。
彼女が我が家の一員になった時に中学生だった私は、いまや30目前となっている。私自身は彼女のことを、騒がしくも憎めない犬だと思っていたが、彼女は私をどう見ていただろうか。


訃報を聞いたのは5月5日、こどもの日だ。あちらこちらで掲げられた鯉のぼりが、晩春の青空を泳いだだろう。今となっては、苦しみを乗り越えた彼女の心身もまた、暖かな春の青空で安らかに眠れるよう祈るばかりである。


2年間の闘病、お疲れ様。そして、家族になってくれて、本当にありがとう。

【PC周辺機器】トラックボール付きキーボードを買ってみた【日記】

まえがき

大変長いこと更新を怠ってしまいすみませんでした。

転居に伴って自分の身の回りのことで精いっぱいなうえに、学位論文や投稿論文や実験などが重なって中々筆を執る気になれず。

ですが休んでいる間にもコンスタントにアクセスいただいていたようで、大変ありがたい限りです。

能書きはこれくらいにして、表題の通りトラックボール付きキーボードを買ったのでそのレビューを。

購入経緯

結論から言うと「ノートPC本体のキーボードをたたきたくないから」「なんとなく変な買い物をしてみたかったから」これに尽きますね。

今までにも何回か言っているのですが、私にとってノートPCのグレア液晶は親の仇。まじでこの世から跡形もなく消失してくれ

とにかく反射と映り込みがひどすぎるのだ。あんな画面でまともに文書作成なんてできようはずもない。

なので基本的にはノートPC本体のディスプレイではなく、外付けのノングレアを見ながら仕事しています。現在はDELLのやつ使ってます(下記リンク参照)。私にとっては初の27型だったので、開封当初はそのサイズにいたく感動しましたが、今ではすっかり慣れてしまいました。

biccamera.rakuten.co.jp

本体の液晶を見ない以上、もはやPC本体はデスクスペースを占有する邪魔者でしかないので、どこか隅に追いやっておいて、外付けのキーボードとマウスで操作するということをしてるんですね。ノートPC本体のキーボードを叩いて寿命を消耗させるということをしたくないというのもありますが。

2年ほど前に買ったMacBookとかはBlueToothキーボードで操作しています。logicoolのK380K(下記リンク参照)です。デプスが浅いのが少し個人的には寂しいのですが、本体がとてもスリムかつコンパクトなのでMacBookと一緒にケースに入れて携帯するには最高。

でも6年前に買ったFujitsu LIFEBOOKはもうどうでもいいのでふつうに本体のキーボード叩いてます。だいぶ前にTabキー外れました。

www.logicool.co.jp

それでいて作業するときには、椅子の背もたれにちゃんと背中を預けたい、かつ画面からある程度目を離して作業したいんですよ。ところが、それをしようとすると、キーボードとマウスに向かって腕をピンと伸ばさないといけなくなる。PC類を置くデスクとは別に、手元にいい感じの高さのテーブルでもあればいいんでしょうが、なかなかそういうわけにもいかない。自分の膝に乗せればいいのかもしれないが、キーボードとマウスを同時に膝に乗せるのは難しすぎるしアホっぽい。

じゃあもう、「キーボードとマウスが一体化したものを買ってしまえばいいのでは?」という発想が出てくるわけですね。それを膝に乗せてしまえと。それで、表題のトラックボール付きキーボードなわけです。デプスが深いものをガチャガチャ叩きたいというのもありますし。

長々と購入経緯を書きましたが、まぁいつものように周辺機器への物欲を止められなかっただけ、というのも事実。いとわろし。

商品紹介

それで今回購入したのはPerixx製のPERIBOARD 522。なにを購入するか相当迷いました。サンワサプライも類似品を出しているのですが、密林のレビューをいろいろ見てると、変にケチっても仕方ないかなと思い、高価格帯の本品を買おうと決心した次第です。

www.amazon.co.jp

じゃあ、実際に現物を見て見ましょうかね。


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もうパッケージからして変態臭がすごい。一際目を引くのは手前の巨大トラックボールと、燦然と輝くドイツ国旗。麗しのMade In Germany(デュッセルドルフで作ってるっぽいです)。ソーセージ食いたくなってくるな。

そして開封


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新しく買ったものを開封するときと言うのは、何とも言えない高揚感があるものです。

添付の説明書によると横幅474 mmに対して縦が169 mm。やはり一般的なキーボードと比べると大型の部類に入るでしょうね。

それと、頭からちょろんと伸びてるコードからわかるように、本品は有線接続です。ケーブル長は1.8 m。あまり優先キーボードのケーブル長に着目したことが長いので長いのか短いのかよくわかりませんが、少なくとも短すぎるということはないでしょう。個人的には十分です。

さて、見るとわかるように本品はUS配列のキーボードです。なのでJIS配列と比較すると記号の位置が違ったり、Enterキーが小さかったりします。JIS配列のキーボードしか使ってない人には、少し慣れが必要ですね。

ただ、JIS配列のキーボードって表面に印刷されてるひらがながどうしてもやぼったいというか、はっきりいってダサいんですよね。なので利便性よりもビジュアル重視でUS配列、という私のような考えを持つ人もちょこちょこいるんじゃないかなと。

んで、肝心かなめのトラックボール。ざっくりとした目測で、直径70-80 mm程度かな。こいつをコロコロ転がすと、マウスカーソルも動くというわけですね。

ただ、ちょっと残念なことにカーソルのスピードは調節不可能なようです。説明書にはそれに関連する記述が見当たりませんでした。でもそんなにビュンビュン動くわけでもないので、まぁ自分としては問題なし。

カーソルの操作精度については、これは個人の技術に大きく左右されそうな感じもあるけど、やっぱり一般的な光学式マウスに比べると一段劣る印象は否めないですかね。ただ私は以前からエルゴマウスでトラックボールを転がしてたので、まぁ問題なく使えてます。人差し指だけで操作するよりも、中指や親指も添えて操作した方が精密に動かせる感じがする。

トラックボール下部についてるのは、いたって一般的な左右クリックボタンとホイールなので、特筆事項は無し。ただ、トラックボールとボタンの配置があまりにも窮屈。人差し指と中指でボールを転がしながら、親指で左クリック、薬指で右クリックみたいな感じですかね? 未だ正解は分からず。

それと、このマウス部分があるせいで、キーボード部分がかなり左に偏っているような印象を受けます。スターティングポジションに指を置く癖がついてる人にとっては大した問題じゃないかもしれない(実際私もそこまで苦にはしていない)けど。

ただ、Enterまわりのキー配列に少し違和感があって、これには未だになれていないですね。正直ブラインドタッチがしにくい。まぁ、これはこのキーボードに限った問題ではないのでしょうが...

実際見てみましょうか。ふつうは上下左右の矢印と、ページスクロール系のキーは右の方に分割された状態で置かれていますが、こいつの場合は一体化しているんですよ。なのでHomeとかPageUpとかが、キーボードの最右列に配置されている。

特に邪悪なのはBackSpaceの右にHomeがあること。これのせいで、誤字を修正したいだけなのにカーソルが吹き飛んでしまうという事態が頻発する。

PageUpとPageDownはよく使うけど、正直Homeは使う場面がそんなにないから、無効化してしまいたいところですね。KeySwapとかKarabinerとか使って、HomeもBackSpace扱いにしてやればいいんじゃないかな。まだ試してはいませんが...

あと、打鍵音はかなりうるさめです。Win 95とかそういう時代に一般的だったキーボードを思いおこしていただければ。

自室で使う分には全然気にならない(むしろ好き)ですが、オフィス等で使うと顰蹙を買うかもしれません。尤も、オフィスでこんなもんを平気な顔して使った暁には同僚から変態扱いされるリスクの方が大きいと予想されます。

ちなみにバックライトとUSBポートが2つついている別製品もあります。USBポートはまだしもバックライトはいらんだろ...

なんでゲーミング関連のデバイスってあんなに光りたがるんですかね? 単に電力食ってるだけでなにもいいことない気がするんだが。

総評

いろんな意味で一般的なキーボードとは大きく異なっているので、習熟するには慣れが必要なのは間違いないかと。さっきも書いたように、KeySwapみたいなソフトウェアも併用すれば、より確実でしょうね。

ただ、本来の目的である膝に乗せて操作という点では全く問題なし。よって、大満足。

当たり前ですがPCを操作するにはキーボードが必要不可欠なわけで、ここに資金を投入するのは仕事効率を上げるためにはひじょーに大事ですよね。一般的にはあまり需要が無いのかもしれませんが、気になる方は一度試されてみてはいかがでしょうか。

後書き

もうちょっと更新頻度上げたいです。