どくとる・めも

化学、数学、プログラミング、英語などに関する諸々

【漢検】読み 2【準一級】

前回(【漢検】読み 1【準一級】 - どくとる・めも)の続き。

今回も「読み」の問題から、新しく学んだ単語達を紹介。

1. 事務処理の杜漏をとがめられた。

杜漏(ずろう)は粗雑で手抜かりが多いこと。ちなみに日本酒を醸造する職人は「杜氏(とうじ)」という。同じ字だが読みが違う。

2. 祭壇に神祇をまつる。

神祇(じんぎ)は、天の神と地の神のこと。

3. 責任を問われて遁辞を弄する。

遁辞(とんじ)は言い逃れの言葉、逃げ口上。

4. 古諺を引いて説諭する。

古諺(こげん)は、読んで字のごとく昔から伝わる諺の意。

5. 鶏肋ながら尊兄のご高評を賜りたい。

鶏肋けいろく)は、大して役に立たないが捨てるには惜しいこと。または、体が小さく弱いこと。文字通り「トリのアバラ」を意味し、食べるほどの肉は無いものの捨てるのは惜しいことに由来する。

6. さる卿相の落胤という。

落胤らくいん)は、身分の高い男が正妻以外の身分の低い女に産ませた子を指す。ツイフェミの方々がブチギレそう。ちなみに「卿相」は「けいしょう」と読む。

7. 衆に穎脱した人物だ。

穎脱(えいだつ)は、才能が特に優れている様。

8. 背中の腫物に悩まされる。

腫物(しゅもつ)は、はれもの/できものを指す。「しゅぶつ」ではない。

9. 由緒ある神社の禰宜を拝命する。

禰宜ねぎ)は、宮司を補佐する職のこと。ちなみにこれは「和ませる」を意味する古語「ねぐ」に由来し、禰宜の職務は、神の心を和ませてその加護を願うことだそうだ。

10. 朝して下太夫と言うに侃侃如たり。

侃侃如(かんかんじょ)は、和やかであること。これは、かの「論語」の一節である。「侃侃諤諤」という表現があるから、読み自体はそこまで難しくないかも。

今回はひとまずこれくらいで。